お宝のありか

お宝のありか

今年は、桜の開花を待ち望むというよりは、

いつの間にか咲いていたという方が近いなぁ。

みなさん、お花見はしましたか??

この時期になるといつも、リクルートスーツの学生を見かけては、

「頑張れー!」と心の中で応援したくなります。

思えば、新しい制服やユニフォームに袖を通した瞬間のなんとも言えない

高揚感をもう何年も味わっていない。

大学卒業後、「なんとなく」ホワイトカラーを選択するのを拒んでからだ。

いまでも、あの「決断」が間違いだったのではと思う事もあるけれど、

僕は「なんとなく」の感覚を大切にしている。

このまま、ありきたりのサラリーマンになり、

満足にはほど遠いが、それなりの生活をしている10年後の自分を想像して、

「なんとなく」幸福感を見いだせなかった。

それより、明確な夢があった訳ではないけれど、

今、一番興味がある事を仕事にしようと考えた。

結果、回り道をしたにしろ、満足している。

日常において、またビジネスにおいても、

先人の意見に対してなんとなく、

「そうじゃない」とか「そうなのか」と一瞬感じる事があります。

しかし、大概はその感覚はスルーされ、当たり前の基準にそって行動する。

登山において、いくつかの設定されたルートがあるにも関わらず、

「なんとなく」こっちの方が近そうだと歩き出す人はいないに等しいということだ。

それもそのはず、

小・中学位の義務教育において、

親や教育者によって、なるべく失敗のすくない道を歩かされてきたから、

敷かれたレールの上を進む事や常識にのっとる事に違和感を感じづらいのだと思う。

だからといって、今までの常識や、ルール、敷かれたレールが悪いという事ではなく、

むしろありがたい事だと思うけれど、

人それぞれ感じる「なんとなく」の感覚は「宝」です。

プロ野球の世界ではピッチャーの投げる球は0.4秒で

キャッチャーミットに到達するそうです。いくらプロとはいえ、

来た球をただ打ち返すという感覚では打てそうにない。

野球の専門家ではないので、詳しい事は分からないけど、

裏打ちされたデータに基づく予想とは裏腹に、

ここは「なんとなくカーブがくる」「なんとなくフォークだろう」

という感覚で見事打ち返しヒーローになった選手は多いのではないかと思う。

歴史だって書き換えられるのだ。

時には、科学やデータや現実や円周率も書き換えられるかもしれない。

その全てのきっかけは、「なんとなく」に始まるのだと思う。

人生と仕事は密接に関わっていて、

仕事を通して人間の成長があり、そこから得られる幸福も人生です。

仕事選びにおいて、

何かひっかかる事があったり、いまいち決断できない事があれば

立ち止まってゆっくり考えるのもアリだと思う。

1年や2年、長い人生の中で損する事なんてありません。

今は気づかないかもしれないけど、

「なんとなく」にはあなたの基準や根拠、価値観が潜んでいます。

それを突き詰めた先の幸せが、なによりの幸せです。

ということで、

「なんとなくの宝」を見つけたら、まず掘り起こそう!!!

当たり前なんだけど、難しいですね人生て。